嬴政は、函谷関攻防戦で自らの才を証明してみせ、まもなく行われる成人の儀式「加冠の儀」において、国内外に向け自らが「第31代秦王」であることを宣言し、国の実権を取り戻すことを誓う。しかし、中華全土を巻き込んだ戦いは、攻め込まれた秦国も、合従軍に参加した国々にも大きな爪痕を残した。 秦国では、混乱に乗じた内乱を目論む者が現れる。さらには呂不韋が自身の野望達成のための最終段階へと動き出す。 国家存亡の危機を乗り越えた秦国に、新たな波乱の兆しが見え始めていた――。
山合いの風がよく吹く町、縁ヶ森町─。 妖怪と人と神様が暮らすふしぎな日常の中で、それぞれの喜びや悩みを胸に日々を生きる、妖怪たちや人間たち。 猫として20歳まで生きて、猫又に新生したぶちお。 行方不明の父親を気にかけながらも、前向きに生きている人間のむつみ。 代々この町を守っているカラス天狗のジロー。 まったりほのぼのした田舎町の日常の中で起こる、ちょっとふしぎで優しい、 繋がりの物語──。