“夜はまだ終わらない” 吸血鬼になることへの戸惑いを乗り越え、ナズナを“好き”になることを決めたコウと、コウに“惚れさせる”決意をしたナズナ。 「恋」が一体なんなのか、わからないまま二人の夜は加速していく。 吸血鬼を殺そうと企む探偵・鶯 餡子の手が、すぐそこまで迫る。吸血鬼の弱点は「人間時代に思い入れの強かったもの」。その弱点を予め処分しようとするが、ナズナには人間時代の記憶が一切ない。ナズナの隠された過去とは?なぜ餡子は吸血鬼を殺すようになったのか?そして、ナズナと餡子に交錯する“秘密”とは――? コウ、ナズナ、餡子……楽しい「よふかし」では終わらない、新たな“夜”がはじまる!
山合いの風がよく吹く町、縁ヶ森町─。 妖怪と人と神様が暮らすふしぎな日常の中で、それぞれの喜びや悩みを胸に日々を生きる、妖怪たちや人間たち。 猫として20歳まで生きて、猫又に新生したぶちお。 行方不明の父親を気にかけながらも、前向きに生きている人間のむつみ。 代々この町を守っているカラス天狗のジロー。 まったりほのぼのした田舎町の日常の中で起こる、ちょっとふしぎで優しい、 繋がりの物語──。